先日千葉市がYahoo!JAPANのインターネット公売(官公庁オークション)に出品した殺人事件が起きた事故物件の入札が5月17日まで行われている件で、このいわく付きの訳あり豪邸物件にはたして買い手がついて売れるのかどうか話題になっております。
公売になっているこの殺人事件があった事故物件の見積価格は756万。
かつてはバブルの象徴とも言われた“チバリーヒルズ(ワンハンドレッドヒルズ)”にほど近い物件で、土地面積が527平方メートル(約160坪)で建物面積が308平方メートルでのこの価格は、非常に破格の価格であります。
はてして、このいわく付きのワケあり豪邸物件に買い手はつくのか?
この事故物件の殺人事件を振り返りながら、考察してみました。
ヤフオク公売事故物件の殺人事件とは?
この事故物件の殺人事件とはいったいどんな事件だったのでしょうか?
事件は2014年1月28日夜に千葉県で起こりました。
千葉市緑区あすみが丘6に住む佐田泰三さん(55)が胸などを刺され死亡。
死因は心臓の損傷で、特捜班によると佐田さんには複数の刺し傷があり、その一カ所が心臓にまで達したそうです。
現場には争った形跡もなく、貴重品が残されておりました。
実はこの事件の犯人はまだ捕まっていません。
周辺の住民によると28日の夜には大きな声や不審な物音などは聞こていなかったということですので、近くに住む方々はまだ不安が残っている状態でしょうね。
物色した跡があれば物取りの犯行かもしれませんが、それがなかったということは個人的な恨みによるものだという可能性もあります。
いずれにしろ、遺族の方や付近の住民のためにも一刻も早い犯人逮捕による事件解決が望まれます。
ヤフオク公売にかけられた殺人事件物件の恐ろしい紹介文
こうした2年前の殺人事件があったわけですが、今回この物件を紹介する文章が世間で話題になっております。
こちらは物件の概要紹介です。
そしてこちらがそ物件の紹介文画像です。
画像真ん中付近の、
この物件は、平成26年1月に建物内で殺人事件が発生した物件です。事件後、人の出入りはあまりなかったようで、維持管理の状態は良くありません
という文章はなんとも恐ろしい物件紹介文内容ですね。
ご存知の方がほとんどでしょうが、不動産側は宅地建物取引業法により、このような住み心地にに関する重大な事実を隠してはいけないという決まりがあるので、今回このような紹介文となっているわけであります。
こちらの紹介文を見てこのいわくつき物件を買おうという人は、はたして現れるのでしょうか?
・殺人事件物件の外装と内装
この物件には紹介文の他に外装と内装の画像も紹介されております。
外装
まるでアメリカの住宅のようなかなり豪華な外装ですね。
洋館と言っても通用するような立派な建物で魅了的だと思います。
内装
事件があったということがリアルに想像できるような内装画像ですね。
モザイク部分がそれを物語っております。
それにしてもこのような状態の内装をよく紹介画像にしましたよね。
殺人事件の事実は隠してはいけないといっても、内装は別にある程度片づけてから写真にしてもよかったのでは?と思ってしまいます。
それくらい正直に売りに出していますよということでしょうか。
隠し事は何もないという誠実な感じはすごく伝わってきます。
この千葉殺人事件物件は買い手はついて売れるか?
こうして物件は公売に出されましたが、買い手はつくのかどうかが気になりますよね。
通常の土地価格は3000万から4000万程度と考えられるので、756万で買えれば相当な得だと考えるのが普通ですが、なにせ殺人事件が起こったいわく付き物件です。
結果として、一般の方の買い手がつかなければ、不動産会社が買い取る可能性が高いというのがおおかたの予想です。
不動産会社が買いとるなら、またこのような説明をしながら販売するので、不動産会社も買わないのでは?と思いますよね。
実はここからが問題で、仮にどこかの不動産会社がこのいわく付き物件を買い取るとし、次にまたどこかの不動産会社に転売し、これを繰り返すうちに、家は取り壊されて、更地になったとします。
そして新築の家が建ったときに「ここは殺人事件があった場所です」と説明がされるかと言えば、必ずしもそうとは限らない、ということです。
このことが実際に起きれば何事もなかったかのように物件をそれなりの価格で販売すればいずれ一般の人の買い手がつくというわけになります。
今回のように大きな話題になった物件はそう簡単にはいかないかもしれませんが、時間をかなり空けて忘れたころに、ということは十分考えられますね。
このような側面の可能性も考えられる中、このいわく付き事故物件の入札はどうのような結末をむかえるのでしょうか。
まとめ
殺人事件が起こった家がヤフオクに出品されるという珍しい出来事で話題の事故物件。
この事故物件の入札の行方はいったいどうなってしまうのか。
5月17日以降の結果に注目です。