14日の午後9時26分頃に熊本県熊本地方で震度7を観測する大きな地震が起こりました。
この地震は横ずれ断層型(内陸直下型ではないか・・・)によるものだと発表されました。
まずは、被害に遭われました方の無事をお祈り申しあげます。
あまり馴染みのないこの横ずれ断層型とはいったいどんな地震の型なのか?
特徴や震源地の場所、また速報ですが被害状況の画像なども一緒にまとめてみました。
少しでも情報シェアのお役に立てれば幸いです。
熊本地震の横ずれ断層型とは?どんな特徴がある?
今回発表されている横ずれ断層型とはいったいどんな種類の地震の型なのか?
横ずれ断層型とは
剪断応力が水平方向に働いた断層で、ずれの方向によって右ずれ断層と左ずれ断層とに区分される。断層の手前から見て、向こう側が相対的に右にずれている場合を右ずれと呼ぶ。
横ずれ断層の成因には2種類ある。 ひとつはアメリカのサンアンドレアス断層(サンフランシスコ地震の震源断層)のようにすれ違うプレート間に生成するタイプである。 これをトランスフォーム断層と言い、大規模な地震を起こす活発な断層である場合が多い。
もうひとつは横からの圧縮応力を逃がすために岩盤が×型に割れておのおのがずれ動くタイプである。こちらの断層は日本の中部地方から近畿地方に多く見られ、兵庫県南部地震を起こした野島断層もこのタイプ。ひとつの剪断応力によって基本的には×型の/方向のものと\方向のものの両方が形成され、互いに共役関係にあると言う。
出典:ウキペディア
つまり断層が左右に水平にずれ、そこで力が発生し、それが地震になるということです。
また横ずれ断層には、右横ずれ断層と左横ずれ断層があります。
断層面に向かって立った時に、断層面の奥の側が手前の側に対し、右にずれたときは右横ずれ断層、左側にずれたときは左横ずれ断層となります。
つまり、上の図の横ずれ断層は左横ずれ断層となります。
布田川(ふたがわ)・日奈久(ひなぐ)断層帯
熊本県には北東-南西方向に延びる断層があります。
布田川・日奈久断層帯と言われ、江戸時代以降に複数回地震が発生しています。
もし一気に動くことがあると、マグニチュード(M)7・5~8クラスの地震になる可能性もあり、厳重な注意が必要です。
日奈久断層をめぐっては、文部科学省による昨年1月時点の主要断層の長期評価で、同断層の八代海区間(30キロ)で30年以内にM6・8以上の大規模地震が発生する確率が最大16%あるとされ、全国187断層の中で最も高かった。
大阪や名古屋など大丈夫?
これまで横ずれ断層地震型の微小地震は、大阪でここ10年集中して発生しているという報告があり、これが巨大地震を誘発可能性があると指摘されているそうです。
今回は熊本で大地震が起きましたが、いつ大阪や名古屋やその他の地域で大地震が起きるとも限りません。
この熊本の地震を教訓に地震に対する備えを一から見直さないといけませんね。
どこかに地震がおこったときには、地震対策をしようと思う人は多いですが、実際に備えをしっかりする人は少ないというのが現状です。
地震は急にやってきます。
日本に住んでいる以上、地震から逃れることはできません。
だからこそ、地震対策についてできるときに、やっておくことが重要ですね。
熊本地震の震源地の場所は?
発表されている地震発生時刻は2016年4月14日21時26分頃、震源地は熊本県熊本地方(北緯32.7度、東経130.8度)とされております。
震源の深さは11㎞、地震の規模はマグニチュード6.5。
そして最大震度を記録したのは益城町の「7」。
この九州地方での震度7というのは観測史上初のことです。
最大震度の益城町を中心に家屋の倒壊や火災が発生しており、多数の負傷者が出ている模様です。
一刻も早い救済活動や正確な情報の伝達が整うことを祈るばかりです。
被害状況の画像
ツイートよりリアルな被害状況が投稿されております。
スーパーなうなんだけどやばい事になってる pic.twitter.com/jJZEtRQlQD
— るしわ〜@μ'sic Forever (@uchida512) April 14, 2016
震度7やっべーね! pic.twitter.com/tQowCygx3a
— 仮設のアルマッソォォオオッ! (@almagest_merc) April 14, 2016
地震で満喫がエライことに… pic.twitter.com/3FmOKuWYyL
— Akira (@akira_friend) April 14, 2016
やばいんだけど pic.twitter.com/mDrTYs7xwZ
— 翡翠(ひすい)@熊本 (@hisui0429_DC2) April 14, 2016
震度7の揺れともなるとやはり大変な被害となっているようです。
怪我や事故がなければよいのですが…
これらをまた元に戻していく作業も大変な労力を使うことになるでしょう。
ボランティアや国の支援が行き届くように迅速な措置が期待されます。
まとめ
今回震度7という大地震に見舞われた熊本地方。
いまだ全体像が見えない状態での避難、救済が行われております。
余震に最大限の注意を払いつつ、一刻も早いライフラインの復旧を願うばかりです。