「くまの子ウーフ」シリーズが人気の井上洋介さんが胃がんで亡くなられました。84歳でした。
くまの子ウーフは何とも言えない可愛らしいキャラクターですね。
クマがズボンを履いているというのが斬新なアイデアです。
またそのズボンが普通のズボンではなくて「つりズボン」ということが人気になった理由のひとつではないでしょうか。
可愛らしいキャラからは想像できないほど、ウーフが抱く疑問はかなり鋭いものが多いですね。
その自分の疑問に答えを見つけていく物語となっています。
哲学的な問いかけも多く小学校の国語の題材としても使われるほど児童文学としても評価の高い作品ですね。
くまの子ウーフの内容は?
「くまの子ウーフの童話集」より少し内容をみていきましょう!
さかなには なぜしたがない
木の下で昼寝をしていたウーフは、自分以外のものになりたいと思いだす。それは木になれば木登りをしなくても蜂蜜が舐められるから、木になりたいとか、ミツバチになれば、家に蜂蜜があるからミツバチになりたいといったようなものだった。小川に来たウーフは、涼しい水の中で一日中水浴びをしていられる魚になりたいと思うようになる。川にいたフナに話しかけるも、フナは魚になるためには目を空けたままにしなければならないと言う。フナはウーフをテストするが、ウーフはまばたきをこらえきれず不合格となる。さらに、フナは自分の口を見せながら、魚になるには舌を抜かなければならないと伝える。ウーフは怖くなって家に逃げ帰る。家に帰ると母親は魚にはまぶたや舌が無いことを教え、ウーフも「ああ、ぼく、よかったなあ。くまの子でよかったなあ。」と安心する。
いかがですか?
ウーフはクマ以外のものになりたいと考えて、小川で涼しげに優雅に泳ぐ魚になりたいと思います。
そしてフナに「魚になりたいのであれば目をあかっぱなしにしろ」「舌をぬけ」と言われるのです。
ウーフは「あ~、魚でなくて良かったな~」と安心するという物語ですね。
いろいろな教訓がありますね。
自分と違う世界に生きる動物は持っているモノや特徴も違うこと。
羨ましい世界を手に入れようとすると、自分にとってイヤなことを受入れないといけないこと。
こういったことを絵本を見ながら学べることってステキですよね!
-
ちょうちょだけに なぜなくの
-
夕方、一匹の蝶がウーフの家に迷い込んできた。ウーフは捕まえようとするがなかなか捕まらない。窓から逃げようとする蝶を逃がすまいと窓を閉めるウーフ。しかし、蝶は窓に挟まれ死んでしまう。死んだ蝶の墓を作ってあげるウーフ。そこにウサギのミミとツネタがやってくる。ウーフが泣いていたのを見て、ツネタはなぜ泣くのか聞く。遊んでいて羽がむしれて死んだトンボのときや、おしりで踏み潰したテントウムシの時は泣かず、さらには肉や魚を食べているのに、どうして蝶の時だけ泣くのか、と問う。ウーフは答えられず涙を流し、ミミもツネタも去っていく。墓に供えたドロップにはアリが群がり、ウーフは蝶にあげたものだからと群がるアリに怒鳴る。しまいにはアリに上げるぐらいならと、ドロップを口の中に入れてしまう。口の中ではアリの「出してくれ」という小さな声が聞こえるようだった。
いかがですか?
かなりシュールな内容ですね。
蝶を殺してしまった時だけ泣いて、トンボやテントウムシを殺した時は泣かない。
そしてあげくの果てにアリに怒りをぶちまけて、アリを食べてしまう。
その時のアリの悲鳴が口の中から聞こえてくる。
これって人として生きていくときに必ず考えさせられることですね。
牛は殺して食べるけど犬は食べない。
カブトムシは殺すのはかわいそうだけど、ゴキブリは殺さないといけない。
人間の都合で命の重さを判別していることってどうなのか?
かなり考えさせられる作品ですね。
くまの子ウーフアニメ動画と画像は?
画像です!ツイッター画像でご覧くださいね。
【訃報】「くまの子ウーフ」絵本作家・井上洋介さん死去https://t.co/VX0YmRIlfb
漫画、油絵、イラストなどでも幅広く活動。3日、胃がんのため死去した。84歳だった。 pic.twitter.com/PAcLKzzagr
— ライブドアニュース (@livedoornews) February 4, 2016
「くまの子ウーフ」が検索急上昇。絵本作家、画家の井上洋介さんが死去したとのこと。⇒https://t.co/FEAwUOOWUT
(´-`).。oO(ウーフの朝ごはんがパン、はちみつ、目玉焼きだったのをよく覚えてる…美味しそう… pic.twitter.com/B3486Bgfn2— Yahoo!検索公式 (@YahooSearchJP) February 4, 2016
アニメ動画です!
まとめ
くまの子ウーフを手掛けられた井上洋介さんのご冥福をお祈り申し上げます。
井上さんは亡くなられましたが、井上さんの命が吹き込まれたウーフが、これから先も子供たちの先生となっって頑張ってくれることでしょう^^
最近は大人の絵本セラピーも流行っています。
ぜひ、大人もウーフからいろいろなことを教えてもらいましょう!