大地震が襲った熊本では4月19日現在、以前数多くの被災された方々が避難生活を強いられている状態です。
そんな中この混乱に乗じて、火事場泥棒による窃盗や盗難、空き巣の被害が多発しているとの情報が入ってきております。
窃盗や盗難、空き巣の被害状況やその手口、不審者や不審車両への対策について、現時点での情報でわかる範囲でまとめてみました。
熊本地震の盗難や窃盗、空き巣の被害状況は?
18日朝の時点で県内約640カ所の避難所に10万4900人もの人たちが避難所で避難をしています。
そして現在のこの混乱に乗じて、人がいなくなった家に火事場泥棒が盗難や窃盗、空き巣をしているとの情報が警察へ20件入っているそうです。
被害が発生したのは熊本県の熊本市で4件、大津町で2件、益城町で1件、確認されているようです。
民家や旅館で、現金のほかに貴金属やタブレット端末などが盗難にあっているとのことです。
実際はもっと多い窃盗や空き巣が行われているのでしょうが、そもそも家に戻れる状態ではない人がほとんどで、仮に何か盗られていても現時点では中々気づけないでしょう。
警察は人命救助活動が優先で、盗難などに対する対策活動はどうしても後になってしまいます。
被害の確認も中々できないでしょう。
そこにつけこんで、窃盗や空き巣を行う人たちの神経が全く理解できません。
あまり表だって報道はありませんでしたが、阪神淡路大震災や東日本大震災のときもこういった空き巣などの被害が多発していたそうです。
被災して苦しい思いをしている人が、さらに追い打ちをかけるように辛い思いをなぜしないといけないのでしょうか。
悲しい気持ちになりますね。
人が生きるか死ぬかの瀬戸際の中、こういった卑劣な行為がぜひ無くなることを祈っております。
盗難や窃盗、空き巣の手口は?
当然空き巣などの手口は、被災し避難していて家に人がいないところを狙っての犯行がほとんどだと思います。
そんな中でもこのような不審者の情報もあるツイートで流れていたようです。
恐ろしい手口ですね。
家に誰もいないと判断すればドアを開けてそのまま侵入したり、もしくはカギがかかっていれば壊してでも入っていくといったところでしょうか。
こういった手口の情報などは、なんとかして被災地の方のもとへ届いて共有していってほしいものです。
不審者や不審車両への対策は?
警察は被害が増加していることを受けて、火事場泥棒対策として18日以降、覆面パトカーと私服捜査員を県外の各警察からも投入してパトロールを強化していくとのことです。
不審者・不審車両に対しての注意
・お子さん、女性を1人にせず、複数で行動する
・夜間の行動は避ける
・人通りの多いところを通行する
熊本県警察本部のツイッター【災害時のわいせつ・声かけ事案注意!】
【災害時のわいせつ・声かけ事案注意!】
避難先等で、車の中に誘いこまれそうになる事案、つきまとい事案の届出がされています。
〇子供・女性は複数で行動する
〇夜間の行動は避ける
〇人通りが多い所を通行
〇歩きスマホは危険
〇被害に遭いそうになったら大声・防犯ブザー
等防犯対策を!— 熊本県警察本部 (@yuppi_KK) April 19, 2016
警察は不審者・不審車両を目撃した場合は、110番か署への通報とともに不審者の人相や性別、身長、体格、服装、所持品、不審車両のナンバー、色、車種の記録も求めています。
熊本県警察本部のツイッター【不審者(車)の情報提供】
【不審者(車)の情報提供】
警察も巡回しておりますが、被災地や避難所で不審者(車)が多数目撃されています。ささいな情報でも構いません。不審者(車)を目撃されましたら、不審者の特徴、車のナンバー等をメモし、最寄りの警察署・警察本部(096-381-0110)まで連絡をお願いします。— 熊本県警察本部 (@yuppi_KK) April 19, 2016
また熊本出身のものまね芸人のコロッケさんは、「火事場泥棒は絶対許せない!」とブログで怒りを表しておりました。
著名人や我々一般人も、この火事場泥棒の行為を絶対許さないという意思を形として表していき、少しでも世間に声が届いて、火事場泥棒に対する注意力が上がることを願います。
犯人逮捕の事例
昨年9月の関東・東北豪雨で被災した茨城県常総市の民家に空き巣に入ったとして、埼玉県警、茨城県警などの合同捜査班は13日、川崎市川崎区観音1、建設業、草間清隆被告(23)=窃盗罪などで起訴=ら少年3人を含む男5人を窃盗容疑などで逮捕したと発表した。
毎日新聞:浸水被災地で空き巣 男5人逮捕
こうやって犯人は必ず捕まることを祈ります。
まとめ
災害時につきまとう、盗難や空き巣の被害がこの熊本地震でも起こってしまっております。
人による二次災害などは絶対あってはならないことです。
こういった窃盗・空き巣被害から、地元警察はもちろん他県からの警察の方の応援などで、被災された方々の身や財産を守っていってほしいものです。