フィギュアスケートの今シーズンもいよいよクライマックス!
世界フィギュアスケート選手権2016がスタートしました。
フィギュアスケート世界選手権男子ショートプログラム(SP)の当日公式練習が30日昼(日本時間31日)、アメリカ・ボストンで行われ、羽生結弦が珍しく怒りを爆発させたというニュースが入ってきました。
羽生選手は公式練習時に、SP使用曲をかけて滑走していたが、デニス・テンが羽生選手の滑りを妨げる場所でスピンしており、ぶつかりそうになった羽生は「それはねえだろ、お前!」と激怒したとのこと。
その直後のトリプルアクセル(3回転ジャンプ)で転倒し、壁にぶつかると、そのまま右拳で壁を強くたたきつけてしまったようです。
通常5〜6人で行われる公式練習では、曲をかけて滑っている選手が優先されるという暗黙のルールがあります。
選手であれば、それはわかっているはずなのに、一体どうして?
滅多に怒らない羽生選手を怒らせてしまったデニステンとは一体どんな選手なんでしょう?
デニステンはどんな選手なのか?経歴
プロフィール名前:デニス・テン
生年月日:1993年6月13日(22歳)
出身国:カザフスタン
身長:168cm体重:60kg
5歳の時に母親に進められてスケートを始め、9歳でロシアのオムスクで行われた試合で優勝し、クリスタルスケートという、旧ソ連地域内低年齢クラスの大きな協議会に招待されました。
2004年から母親と一緒にロシアに移住し、10歳の時からモスクワでフィギュアスケートの本格的な指導を受けることになったそうです。
日本でもお馴染みのタチアナ・タラソワのコーチを2010年あたりまで受けており、次シーズンからコーチ変更のため、アメリカに渡りました。
ソチ五輪銅メダリストで、カザフスタンでは初めてフィギュアスケート選手として五輪のメダルを獲得した人物です。
最近では2015年四大陸選手権で、自己ベスト289.46点を叩き出し優勝。自身初の金メダルとなりました。
母国では英雄として讃えられ、フィギュアスケートの普及のため自身の賞金や収入を使い選手育成基金を設立、スケーター育成を行う活動をしています。
また、母親はプロのバイオリニストであり、デニステンが生まれるまでは、世界中を飛び回り演奏活動をしていたそうです。
デニス自身も音楽学校に入って、ピアノと合唱を学んでいたそうです。
2002年に韓国で開かれたWorld Choir Games(合唱オリンピック)では銀メダルを獲得したようで、かなりの音楽的な才能を持ち合わせているようです。
モスクワで本格的にフィギュアスケートに専念するようになったので、学校自体辞めることになったようですが、フィギュアの世界に踏み入れなければ、音楽方面で、成功していた可能性も大ですね!
韓国人とも噂も?その実態は?
密かに男子フィギュアファンのワタクシですが、デニステンを調べると経歴で韓国出身(?)が多かったのです。
アジア系の顔だし、韓国で生まれて、カザフスタンに帰化したんかな?とか思ってました。
実は、旧韓末の独立運動家・ミングンホ義兵長の玄孫(やしゃご)として広く知られている選手で、コリア系カザフスタン人(高麗人)だそうです。
大韓帝国軍の将校だったミングンホは1907年8月、日帝が大韓帝国の軍隊を強制的に解散しようとすると、これに抵抗して、300人の義兵を率いて抗日戦争を行った人物。主に忠州、洪川、春川、横城などで日本軍と激戦を行って戦功をたてた。
韓国に非常にルーツがあり、英雄と称えられている曽祖父のことは、彼にとっても非常に誇りに思っているようです。
優勝した四大陸世界選手権の開催地は、偶然にも韓国でした。
「韓国は第二の故郷。
この優勝をカザフスタンと韓国国民に捧げる」と語り、韓国で非常に人気が高い選手でもあります。
実は羽生選手と仲良し?日本人選手との親交
デニステンと羽生結弦の仲良し証拠画像?見つけました!
彼のルーツを知ってしまうと、日本や日本人のことどう思ってるんだろう?ひょっとして嫌いなんじゃないだろうかと思ってしまいます。
でも、羽生選手を初め、浅田真央選手とも、とても仲良しだそうで、彼のインスタグラムには、親しくしている写真が掲載されています。
前述したタラソワコーチは、日本人のトップフィフギュア選手もコーチや振付師としてもお世話になっているので、同じくたらソワーコーチの元で、修業した同士仲良しなのかもしれません。
プライベートでは仲良し、氷上の上に立つとやはりライバル。
世界ランク1位の羽生選手、3位のテン選手ですからね・・・。
お互い意識しているのは間違いありません。
そして、大概において、順位が近いので、同じグループで滑走することが多いので、今回の事件も起こりえたのでしょう。
まとめ
男子シングルですが、ショートが終わり、明日フリーの試合があります。
ショート1位は羽生選手、12位のテン選手。
これで、滑走順を考えるとグループが離れるので(笑)、今回のような事件はもうないでしょう。
デニステンは、ものすごく感じの良い選手なんですが、結構暴言を吐くのも有名です(苦笑)
例えば、「今の男子フリーには、突出した選手がいなく横並び」(イヤイヤ、あなたランク3位ですし、1位と2位の差はかなりありますよっ!って)悪気はないのでしょうが・・。
年齢も近く、同じ師匠を持ったということで、仲の良い二人。
『親しき中にも礼儀あり』ですね。
今後の二人の活躍を応援いたします!